新人看護師が「辞めたい」と感じる理由6つ|1年目のしんどさの正体

新人看護師もう無理かも…一年目がつらい本当の原因

朝、目が覚めた瞬間に気持ちが沈む。
出勤前にお腹が痛くなる。
ナースステーションに入るとき、一瞬だけ足が止まる。

そういう日、続いていませんか?

仕事中は必死で乗り切れるのに、帰り道やお風呂、眠れない夜にふと浮かぶのは、

もう無理かもしれない

という気持ち。

でも同時に、
「1年目だから仕方ない」
「甘えてるだけなんじゃないか」
と、自分に言い聞かせていませんか?

まず、これだけは伝えさせてください。

その気持ちは、甘えではありません。

しんどいのには、ちゃんと理由があります。

目次

読む前に知っておいてほしいこと

1年目での退職は、転職で不利になることがあります。
これは正直な事実です。

ただし、心を壊してまで続ける必要はありません。

大事なのは、「今の環境でできることを試したか」を一度だけ立ち止まって考えること。

この記事では、以下のことをわかりやすく整理していきます。

この記事でわかること
  • 新人看護師が「辞めたい」と感じる理由
  • 1年目特有のつらさの正体
  • これからどうすればいいのか

気持ちが少しでも軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

新人看護師が「辞めたい」と感じるのはなぜ?

新人看護師の離職率は約8.8%
約10人に1人が1年以内に退職しています

調査では、働きながら辞めたいと感じたことがある看護師は約8割にのぼります。
1年目のあなたが感じているしんどさは、ずっと現場にいるベテランも同じように感じてきたものです。

ゆる

思っているより、多くの新人が同じように悩んでいるんだね!

つまり、あなたのその気持ちは、かなり普通です。

以下のグラフは新人看護師が退職した主な理由です。

2023年度に退職した新卒看護師について看護管理者が考える主な退職理由のグラフ

多くの人が悩んでいるのは、

  • 精神的な負担
  • 適正への不安
  • 実践能力への不安

といった「自分に対する不安」です。

これはあなたの性格ではなく、1年目という時期の問題なんです。

(参照:公益社団法人 日本看護協会|「2024 年 病院看護実態調査」/日本医労連・全大教・自治労連|「2022年 看護職員の労働実態調査」記者発表資料)

1年目の「辞めたい」は何が違う?

2年目以降は「職場が合わない」が中心です。

でも1年目は違います。

仕事がつらいというより、自分の存在自体が揺らいでしまう。

  • 看護師に向いていないのではないか
  • みんなに迷惑をかけているのではないか
  • ここにいていいのかわからない

この感覚が、ずっと頭から離れない。

これが1年目特有のしんどさです。

ゆる

1年目の頃は、自分の存在自体を否定してしまってたな…

新人看護師が辞めたいと感じる理由6つ

ここからは、よくある理由をまとめます。

ゆる

これを読んで「自分だけじゃない」って思ってくれたらいいな!

①「自分だけできていない」と感じる

同僚はお局看護師と仲良くできているが、自分だけ上手くできないと思っている新人看護師


同期と比べて落ち込むこと、ありませんか?
「なんで自分だけできないんだろう」と思ってしまう。

でも実際は、見えているのはあくまで一部分なんです。

できているように見える人も、裏では同じように悩んでいることが多いです

あなたは「できていない」のではなく、まだ成長の途中にいるだけです。

ゆる

同期と比べてしまう気持ち、痛いほどわかる!

②命を預かるプレッシャーが大きすぎる

点滴の確認をするとき「この量、本当に合ってる?」って手が止まる。
ナースコールが鳴るたびに心臓がドキッとなる。
急変対応のあと、「あの時の対応はあれで良かったのか」と、1人反省会が続く。

さらに、インシデントを経験すると、「もう無理だ」と思ってしまう。

でもこれは個人の問題というより、経験が浅い状態で責任が重い仕事を担わざるを得ない環境の問題でもあります。

不安を感じている時点で、ちゃんと責任感はあります。

ゆる

インシデントを起こしたときには、「私は看護師に向いてないんだ」って落ち込んだな…

③指導されること自体がストレスになる

お局看護師に怒られて辛そうにしている若手看護師

看護師の退職理由として「上司・同僚との人間関係(29.8%)」が挙げられています。
新人の場合は純粋なトラブルだけでなく、「指導される関係の中の緊張感」も含まれていると思います。
(出典:日本医労連「2022年 看護職員の労働実態調査」

  • 先輩に声をかけづらい
  • 言っていることが人によって違う
  • 怒られるのが怖い

こうした状態が続くと、

  • 確認できない
  • ミスが増える
  • さらに怒られる

という悪循環になります。

これはよくあることで、あなたが悪いわけではありません。

ゆる

先輩の言っていることがその時々で違って、理不尽なことで怒られるのもよくあるよね…

私は報告したら、「で?」って言われました…

④理想と現実のギャップに苦しむ

看護師の理想と現実を対比した画像

患者さんに寄り添いたいのに、実際の現場は業務に追われて、じっくり関わる時間もない。

これは、あなたの理想が間違っていたわけじゃないんです。
それだけあなたが真剣に看護と向き合ってきた証拠です。

ゆる

学生の時の実習が一番ゆっくり患者さんに寄り添えてたな…

⑤看護師としての自信がまだ持てない

ため息をついて落ち込んでいる看護師

看護師免許はあるのに、「私は看護師だ」という実感が、なかなか持てない
「自分が看護師でいいのか」と思う。

これはかなり多くの人が通る道です。

自信は、経験を重ねながら少しずつ育っていくものです。

今はまだ、「育っている途中」で大丈夫です。

⑥研修不足で不安が増える

教えてもらえないまま、現場に出される。
フィードバックもない。

これはもうはっきり言って、環境の問題です

あなたの能力のせいではありません。

新人看護師が「辞めたい」と感じたときの対処法

すぐに辞める決断をする前に、試してみてほしいことがあります。

ゆる

全部じゃなくて、できそうなもの1つだけでOKだよ!

①自分が緊張しやすい場面を知る

「怖い先輩と一緒の勤務のとき」
「初めての処置のとき」
「急変対応のとき」

自分が苦手な場面を把握するだけでも楽になります。

初めての処置なら手順書を事前に読んでシミュレーションしておく、苦手な先輩との勤務の前日は好きなことをして過ごすなど、自分なりに事前の対策が立てやすくなります。

②話せる先輩を1人だけ見つける

全員と仲良くする必要はありません。
1人でいいです。

よく気にかけてくれる先輩や、さりげなく声をかけてくれる先輩。
そういう人が職場にきっと1人はいるはずです。

愚痴じゃなくて「こういうことが不安で」と悩みとして話せる相手が1人いるだけで、気持ちの重さがずいぶん違います。

③目標のハードルを思い切り下げる

「今日も出勤できた」それだけで十分なんです。

最初から完璧を目指さず、まず「行くだけ」を目標にしてみてください。

小さなことに思えても、それを続けていること自体がすごいことなんです。

ゆる

出勤できただけで素晴らしい!!!

④上司に具体的に相談してみる

言いにくい気持ちはあると思いますが、人間関係が原因の場合、シフトの配慮や配置換えをしてもらえることがあります。

「あの先輩と夜勤が続いていてつらい」と具体的に伝えると、動いてもらいやすくなることがあります。

誰かに話す

友人に話してなるほどと理解しているところ

「辞めたいと思っている」と口に出すだけで、気持ちが整理されることがあるんです。
職場の外でもOKです。

利害関係のない第三者に話すと、自分では気づけなかった視点が得られることもあるんです。

ゆる

地元の友達に話したら、もっと劣悪な環境と給料で働いてるのを聞いて、もう少し頑張ってみようと思ったこともあったな。

⑥有給休暇を使ってしっかり休む

「休んだら迷惑をかける」と思ってしまいますよね。
そんな気持ち、すごくわかります。

でも、有給を取ることは権利です

現場から物理的に離れて休むだけで、少し冷静になれることがあります。

ただし、有給休暇は入社日から「6ヶ月間継続勤務」し、かつ全労働日の「8割以上出勤」した場合に付与されるものなので注意してくださいね!

⑦つらい原因を書き出して整理する

「なんとなくつらい」という漠然とした感覚が、自分と向き合ってつらいことを書き出すうちに、

・夜勤明けに休む時間がなくて体がしんどいんだよね…
・あの先輩に何を言っても否定される気がして怖い…

と、原因が具体的に見えてきます。

つらさが具体的になると、対処できる問題と、環境の問題を分けて考えられるようになります。

⑧看護師を目指した理由を思い出す

原点に立ち返ることで、自分の軸を再確認できます。

ただし、無理に気持ちを奮い立たせる必要はありません。
思い出すことで、方向性のヒントになることもあります。

辞めるべきか迷ったときの判断基準

ここまで読んでもつらいと感じているなら、次を読んでください。

辞めるべきサイン

暗い部屋で頭を抱えて思い悩んでいる女性

もし以下のような状態が続いているなら、「1年目だから」と我慢するんじゃなくて、本気で立ち止まってほしいんです。

  • 体調に明らかな異常が出ている
  • 出勤前に強い拒否反応がある
  • 休んでも回復しない
  • 「消えたい」と思うことがある

これは心と体が「もう無理」と伝えているサインです。

この場合は無理に続けない方がいいです。

もう少し様子を見てもいいケース

以下の状態であれば、環境調整で改善する可能性があります。

  • 特定の先輩・状況だけがつらい
  • 仕事自体は少しずつ慣れてきている
  • 休日はある程度回復できる

新人看護師が退職するときに知っておきたいこと

心と体に支障をきたしているなら、自分を守るための決断が必要です。
ここでは、実際に動くときに知っておいてほしいことを簡単にまとめました。

① 退職は「相談」ではなく「意思表示」で伝える

「辞めたいんですが……」という言い方だと、引き止められたり「もう少し頑張ってみよう」と流されやすくなります。

伝えるときは「○月末で退職します」と、決意として話すほうがスムーズに進むことが多いです。

② 退職理由はポジティブに伝える

本音が人間関係への不満であっても、

・別の分野に挑戦したいんです。
・生活リズムを整えて長く働きたいです。

とポジティブな言葉に置き換えて伝えることで、感情的なやり取りを避けやすくなります

あなたの本音を守るための言い換えなので、罪悪感を持たなくていいんです。

③ 退職は労働者の権利として認めらている

上司に引き止められても、退職は労働者の権利です。
意思表示から原則2週間で退職は成立します。

上司が受け取らない場合は、人事部へ直接提出するという手段もあります。

辞めさせてもらえない」と感じているなら、それは正しくない状況なんです。

④ 奨学金がある場合の注意点

病院の奨学金を借りている場合、早期退職で一括返済を求められることがあります

ただし、転職先の病院が奨学金を肩代わりしてくれる制度を持っているケースもあるんです。

退職前に、契約内容と転職先の制度を確認しておくと安心です。

⑤ 「休職」という選択肢もある

辞める前に、休職という段階を挟むことができます。

回復してから冷静に「辞めるか続けるか」を判断しても、遅くはないんです。

まず休むことを、自分に許してほしいんです

看護師免許を活かした、多様なキャリアがあります

「辞めたい」と「看護師を続けたくない」は、別の話なんです。
病棟だけが看護師の働き方じゃないんです。

  • クリニック
  • 訪問看護
  • 健診センター
  • 療養型病院
  • 美容クリニック
  • 企業の産業看護師 …etc

夜勤がなく、今よりずっと穏やかなペースで働ける環境も多くあります。
同じ「看護師免許」でも、働き方によって職場のカラーはまったく違う。

また、一度看護の世界から離れて、接客業など別の仕事で「心の余裕」を取り戻してから、自分に合った形で戻ってくる道もあります。

「今の職場が限界」と「看護師が向いていない」は、イコールじゃありません

環境を変えるだけで、まるで違う景色が見えることがあります。

▼転職サイトを迷っている方はこちらも読んでみてください

まとめ|新人看護師が辞めたいのは自然なこと

新人看護師が「辞めたい」と感じるのは、決して弱さではありません。
それは、1年目という特別な時期に誰もが感じやすい、自然な反応です。

「辞めたい」と思っている時点で、あなたはもう十分頑張っています
続けるか辞めるかではなく、“どうすれば自分が壊れずに働けるか”で考えていいんです。

ただし、「我慢をし続けること」が正解とは限りません。
あなたの心と体を守ることが、何より大切です。

焦って答えを出す必要はありません。
まずは、自分の気持ちに目を向けることから始めてみてください。

ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。

▼どの転職サイトにするか迷っている方はこちらで診断もできます

▼初めて転職サイトを使うのが不安な方は、こちらで使い方を確認できます。

▼なぜこんなにしんどいのか整理したい方は、こちらも読んでみてください。

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